顎関節症治療日記 1
News&Topics2018.03.21
先日あげさせていただいた顎関節症治療を時間を追って紹介させていただきます。
〜患者Aさん〜
交通事故をキッカケに治療を受けにきていただいています。
50歳女性
診断名:交通事故後の頸椎捻挫〈ムチウチ〉.腰椎捻挫〈腰痛〉
既往歴:過去数回の交通事故によるムチウチが慢性化し、坐骨神経痛も有り。幼少より顎の不調に悩んでおり、顎関節症の治療もあちこちの歯科や大学病院の口腔外科で受けてきた。
顎の症状:開口制限、左右にガクガクしながら開口する、顎のゴキゴキいう異音、噛み締め、顎の痛み、顎関節のロッキング。噛み締めが長くある為、奥歯のエナメル質がほとんどなく歯に痛みがある。睡眠時はマウスピースを着用している。食事はほとんど左側で噛んでいる。
治療を始めて1ヶ月ほど経った頃に、顎の不調を相談され治療を開始しました。顎関節症は様々な原因で発症するのですがその一つに外傷があります。交通事故などをキッカケにして出現する事もあります。Aさんの場合はもともと顎の不調があった上に交通事故による衝撃が重なり、どんどん悪化したという経緯があります。
首の治療に加えて顎への鍼治療を追加しました。最初は4つある咀嚼筋〈噛む筋肉〉のうち側頭筋と咬筋という筋肉の左右差をなくす治療を始めました。
方法は左右で筋肉の固いところに鍼を打ち低周波をかけて筋肉を動かしながら血流を促進、筋肉を柔らかくするというものです。
1回目の治療の翌日にすでに効果を実感していただきました。
朝の顎の重だるさが解消して、噛まなかった右側でも噛めそうとの事でした。
つづく